ロレックスの修理やオーバーホールを正規(日本ロレックス)に依頼するのも一つですが、その際一番のネックとなるのはやはり高額な料金です。
正規の場合、エクスプローラーⅠのような最もシンプルな三針時計でも、オーバーホールの基本料金は43,000円(税抜)もかかります。
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これが正規以外の時計修理専門店なら、料金はグッと安くなり、納期も早ければ約3週間と迅速です。
もちろん、単に安くて早ければいいというわけではありませんが、そこに確かな技術と安心の保証などが付加されているのであれば、修理専門店でのオーバーホールも大いに検討する価値はあるでしょう。
では、実際に正規と修理専門店ではメンテナンス料金がどのくらい違うのでしょうか?
今回は、ロレックスの修理実績が豊富で且つ1級時計技能士を抱える2社と正規とでメンテナンス料金を比較してみました。
ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
ロレックスの正規修理料金
まずはロレックスの正規オーバーホール料金から見ておきましょう。
■自動巻き/カレンダー無:43,000円
■自動巻き/カレンダー有:44,000円
■GMT・ダイバーモデル:45,000円
■デイデイト:55,000円
■コスモグラフデイトナ:60,000円
※金額は税抜き
上記は『新品仕上げ』を含むオーバーホールの基本料金です。
リューズやプッシュボタンなど“別途部品交換”が生じた場合は、プラス部品代が請求されます。
正規以外の修理料金(シエンの場合)
次に、修理専門店のオーバーホール料金を見てみましょう。
こちらは『シエン【CIEN】』というお店の料金です。
■自動巻き/カレンダー無:30,000円(23,000円)
■自動巻き/カレンダー有:30,000円(23,000円)
■GMT・ダイバーモデル:30,000円(23,000円)
■デイデイト:36,000円(26,000円)
■コスモグラフデイトナ:41,000円(34,000円)
※金額は税抜き
※( )内は新品仕上げ無しの金額
下に正規との差額を出してみました。
■自動巻き/カレンダー無:▲13,000円(▲20,000円)
■自動巻き/カレンダー有:▲14,000円(▲21,000円)
■GMT・ダイバーモデル:▲15,000円(▲22,000円)
■デイデイト:▲19,000円(▲29,000円)
■コスモグラフデイトナ:▲19,000円(▲26,000円)
※( )内はシエンで新品仕上げをしない場合の差額
正規以外の修理料金(ウォッチカンパニーの場合)
もう1社、ウォッチカンパニーの料金はこちらです。
■自動巻き/カレンダー無:33,000円(23,000円)
■自動巻き/カレンダー有:33,000円(23,000円)
■GMT・ダイバーモデル:33,000円(23,000円)
■デイデイト:35,000円(25,000円)
■コスモグラフデイトナ:45,000円(35,000円)
※金額は税抜き
※( )内は新品仕上げ無しの金額
下が正規との差額です。
■自動巻き/カレンダー無:▲10,000円(▲20,000円)
■自動巻き/カレンダー有:▲11,000円(▲21,000円)
■GMT・ダイバーモデル:▲12,000円(▲22,000円)
■デイデイト:▲20,000円(▲30,000円)
■コスモグラフデイトナ:▲15,000円(▲25,000円)
※( )内はウォッチカンパニーで新品仕上げをしない場合の差額
まとめ
以上のことから、修理専門店は正規に比べて少なくとも1万円、最大で3万円もオーバーホール基本料金が安く済みます。
特に新品仕上げが不要という方にとっては、修理専門店は料金的メリットが非常に大きいことがわかります。
尚、正規の新品仕上げは標準サービスのため、希望するしないに関わらずオーバーホールの際は必ず行われるものです。
よって当然ですが、新品仕上げをしない代わりに料金が安くなるなんてことは有り得ません。
ただ、最後に一つだけ付け加えておくと、正規には料金以外でのメリットがあることも事実です。
例えば、正規のオーバーホールには2年間の保証が付きます。
これが修理専門店では1年間が殆どです。
なので、一概にどちらが良いと決めつけるのは不可能です。
最終的にはそれぞれのメリットとデメリットを良く考えて、ご自身の価値観を基に判断をするべきでしょう。